マイ・畑 その2

前回耕して畝立てをした畑ですが、今度は土質改善をしていきたいと思います。

畑の土質ですが、粘土質で水捌けが悪い土ですので、様々な資材を投入して土質の改善を図りたいと思います。

まずは、前の利用者が前年度にどのような植物を栽培していたかわからないため、連作障害軽減材などを入れます。

連作障害とは、同じ科の野菜を複数年育て続けると、土壌細菌が繁殖したりしてある年から著しく生育が悪くなるといった障害のことを指します。通常は2〜3年ほどは通常どおり栽培できますが、4〜5年目になると株が大きくならなかったり、枯れてしまったりしてしまいます。

これが結構厄介で、特にナス科の植物は定番中の定番なので、どの畑でも栽培している可能性が高いです。(ナス科の野菜:ナス、トマト、ピーマン、じゃがいも など)なので、連作障害軽減材という物を投入します。

連作障害というのは土壌中の細菌などのバランスが崩れることで現れます。例えば根っこに寄生してコブを作る線虫でネコブセンチュウというものがいます。このような線虫(1mm以下の糸のような線状の虫)がどの土にもいるのですが、同じ科の野菜を連作すると、その科を好む線虫などが大繁殖してしまいます。大繁殖するとその分大量に根っこに寄生されるため、根がボコボコになり養分を吸えなくなって枯れてしまいます。これが連作障害の正体です。

しかし、連作障害が発生してもそのまま同じ科の野菜を育てると、育て始めてから6〜7年目ぐらいにはまた元に戻ります。これはなぜかというと、今度は増えすぎた土壌細菌を食す菌等が増えて連作障害がなくなります。

このように、最終的にはその菌を食す菌などが増えて連作障害がなくなりますが、それを科学的に実現するのがこの連作障害軽減材です。

こちらはバーミキュライト(蛭石を高温で焼いたもの)に様々な菌などを付着させた土壌改良材です。

これを撒いて土に鋤き込むことで、とりあえず連作障害はリセットされたと考えます。

では次に粘土質改善を行います。粘土質には川砂を投入します。しっかりと混ぜ込めば水捌けの良い土になります。さらに、腐葉土などを投入して団粒構造にします。

そして土壌pHを調整するために、苦土石灰を入れます。また、苦土石灰を多く使うと土が硬くなってしまうので、竹炭や籾殻燻炭 を用いて中性(pH7.0)になるよう調整します。

このように全ての資材を撒いたら一生懸命耕します。

耕したらそのまま2週間ほど放置します。混ぜ込んだ資材が馴染むまでに苗を植えつけてしまうと根が痛むので、この状態で放置です。

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